optimus200P ブラス 第二期 多分民間用
optimus200P 第二期民間用ブラス
オプティマス200Pはスゥエーデンの灯油ランタン。
こちらもオプティマス1200同様、高さ33㎝くらいの中型サイズでブラス(真鍮・金色)色が存在するので人気の高いランタンとなっています。
真鍮の色だから本来”M”と言いたい所、PってついちゃってるからとりあえずMとは言いません。
200CPの明るさで、200CP~250CPのノズルやマントル、ニップルが交換パーツです。
そう、200CPだからoptimus200Pなワケですね。
Pの理由は後回しにするとして、
同じシリーズでは、optimus100(100CP)やoptimus300(300CP)もあるわけで、本来は分かりやすい表記なのです。
でも、これって前紹介したoptimus1200と似てますよね。 何が違うのか?
optimus1200との違い
さて、興味深いのはoptimus1200との違い。左が1200M(初期)、右が200P。 色の微妙な違いは磨いてから経過した時間の差。
optimus1200は、optimus200に余熱バーナーが追加されたものです。 200R(Rapid・・ペトロマックスはこの表現)とかにすれば分かりやすいものを、”1200″にするから何が1200なのか?ってなっちゃったわけですね。
という事で、初期1200Mと比較すると殆ど同じです。 ただ、1200Mはこの後、中期・後期・最終型Aとマイナーチェンジしていくのでバーナーが無いだけなのは初期(レバー)の1200Mだけ。(optimus1200Mの見分け方) 特徴はこのインナーチムニーが円形じゃない所とか。
あ、そういえば左が1200M初期で、右が200P(200も一緒)のフィラーキャップ。 同じ200Pでも左のタイプが存在するので1200と200の違いってわけではないですが1200では右のタイプは無いのではないかなと。
それと、次で紹介しますがタンクの中の灯油の残量を示すメーターがこの200Pにはついています。 これも1200になるとメーター付きはなかったような・・(曖昧)
このオプティマス200Pは何年頃の物なのか?
ブラス色のオプティマス200は民間用しかないのでは?と言われています。(民間用と軍用がある)
これと同じでガラスのロゴが筆記体の個体について、下記のような見解がありました。
Its the second version of the civil defence brass 200P. First version has a fitting for a pressure gauge and a different glass. Early 1960s. The yellow stickers often come off.
“それはセカンドバージョンシビルディフェンス(民間用)ブラス200P。 最初のバージョンはグラスが違うし圧力メーターがついています。 黄色のステッカーはしばし外れます。”
との事。
なるほど、別のクロームメッキの200Pには圧力メーターを取り付けるような凸があります。 マノメーターフィッティングというようです。 200の新しいのが200Pですが、200Pの中でも、これがあるのが初期で無いのが第二期です。
年代的に、200から200Pに移ったのが40年代後半で、200Pの初期が50年代後半~で、60年代~後期と移っていくようです。 なので200Pは60年代の物という予想は悪くないとの事です。 1200が90年代まである事を考えるとかなり古いですね。
調べてたらトップフードのビスが1個のは50年代で~等いろいろ情報出てきちゃいました・・また1200みたいに今度まとめます。
optimus200Pのメンテナンス
という事で、200Pの中でも多少違いがあるので、今回の個体をバラすとこんな感じ。
注目はこのメーターですね。 これは圧力メーターではなく灯油の残量を示すメーター。 ↑コルクが浮くと下に下がるってわけです。
灯油を入れていないのでバーが上の方にいて、コルクが浮くと下に下がる。
フィラーキャップが大きい。 これ、200だと小さいのですが200Pだと大きい。 パッキンは外径24mm、内径10mmくらいおよそ。
(左上)初期1200や300なども共通ですがポンプの部分がカッコいい。
(右上)NRVは大体同じやつ
(左下)コントロールバルブが大きめでかわいい。optimusのロゴが入っています。 もっと古くなるとお花のように中央が窪んでいたり、ペーパーっぽい素材のものになります。 optimus930の350cp時代もこれを使用。
(右下)ニップルは200CPのが標準でついていました。
外気に触れていない部分はやたら綺麗なんですよね。 ひょっとして未使用品の長期保管品だったのかな。 でもステッカーはなかったしな~・・ インナーチムニーは新品同様。
よっぽどの事が無い限りは中央の部分は外さないようにしているのでここはそのまま。
ヴァポライザーは、optimus swedenの刻印があります。
ちなみにプレートはブラス色じゃないです。これは1200Mの初期や300等にも共通。 1200Mの中期以降からここもブラスになりました。 少し厚みがあり重い。
optimus200Pの感想
optimus200は、1200Mの中期以降よりも造りが俄然いいです。 触ったら分かります。ええやつやん。
1200の方が余熱バーナーがあって見た目はあまり差が無いのに、200の方が市場価値が実際高いのは、質が良いという事がブログ等で口コミとして残っているからでしょうか。 古いので個体数が1200よりも少ないという理由もあるかもしれませんね。 1200の初期は同じ質感ですが、中期以降はバリ取りされていない等、明らかな差があります。 インナーチムニーがやたら綺麗だったので点灯はさせていません。
中型ランタンでブラス色を狙うならoptimus200Pが結局最強説ありますね。
optimus200Pのオリジナルグラス
optimus200と200P初期はこのグラスがオリジナルのものになります。 第二期はマノメーターフィッティングがない後期型なので、
第二期以降はこのグラスになります。 こっちも第二期以降ならオリジナルなのでご安心を。 でも、こっちのグラスは今でも手に入れようと思えば手に入れやすいので初期の方が俄然価値が上がりますね。 ブラスで黄色いシールがあるものでも初期型のゴシック体ロゴのものがあります。
optimus200PのPって何?
※写真はoptimus200で、Pがありません。
さて、optimus200と200Pの違いは何なのか? そもそもPって何?
というのは、マニアの間でさえも議論が交わされていました。 識者の間でも”謎”だったのですが、フォーラムの最後の方で、
200と200Pの違いとしてポンプの角度が考えられるので、ポンプのPなのでは?
というのが有効そうです。 200が先で、後に200Pが販売されます。
その他、キャップの大きさの違いなどもありますが今度画像で比較してみましょう。
optimus200Pの相場
optimus200Pのブラスの相場ですが、optimus1200Mに比べると高めで42000円を中心に状態やグローブによりけりといった所でしょうか。(
2017年春頃) 初期か後期かで見分けている人は少なそうですが、黄色いシールの有無は結構価格に影響しています。
黄色いシールは「民間用」を意味するようですが、ブラス色自体軍用ではないんじゃないか?説もあります。 2000年頃に「民間用」のが貼ったものが多く排出されたようですが、シール付きで綺麗な物は価格が上がりますね。 個人的にはグローブがゴシック体だと「うおお!来た!」ってなります。
optimus200Pのバリエーション
optimus200Pは、ブラスの他にクロームでこの赤ヘッドのが有名ですよね。これに白いシェードを組み合わせたのが最強です。 その他、ヘッドがブラックの物やクロームメッキの物もあります。 色だけで分ければ4種ですかね。 (ブラックのが200だけか200Pも存在するのかどうか忘れました。) さらに初期と後期があって・・200もハマるとハマります。今度またまとめます。
コチラで購入できます。
optimus200P 57000円
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