ゲニオールの250CP中型ランタン D-206(827)です。
geniol(ゲニオール)D-206の年代は
D-206って何? と、いきなりややこしいのですがgeniol827と言った方が伝わりやすいかもしれない。
ドイツのゲニオールの250CPのランタン紹介です。
オリジナルBOX付きの、使用回数の少ないものをゲットしました。
250CPなので、350CP~500CPの大きさのものよりも一回り小さい中型ランタンに該当します。 左は350CPのバタフライランタン。ペトロマックス500HK も左の大きさです。
年代は不明だし、さあこれはどんなものなのか。
250CP用で、オプティマスやペトロマックス系で何の変哲もないケロシンランタン。
こいつの正体を調べてみました。
D-206とは?
オリジナルBOXに、D-206/250 とあるんですよね。 250は250CPの事でしょう。
説明書には827/250CPとあります。
ゲニオールはドイツのHEINZ社のブランドですけど、90年代後半から中国での生産に移り、2009年頃のアウトドアブームの時も日本で販売されていたようですね。 今はペトロマックス一本化。
GeniolはHEINZの商標、PetromaxはSchottからPelamに商標が売られておりますが中身はまったく同じものです。 そのタイミングで★商事がPetromaxを取りやめ、Geniolのみの販売となり、反対にヒヨコマメさんがPetromaxの正規代理店となったんです。 両ブランドともに現在は中国で生産されています。
mixiより情報追加
で、中国生産に移る間に、一時期ポルトガルのHipolitoという会社が作っていた時があります。
http://tgmarsh.faculty.noctrl.edu/intllanthp.html
こちらのサイト(海外)に、ランタンの歴史が載っているのですが、ここにHipolitoのモデルでD-206という表記を見つけました。
フレームボーイのロゴから年代が分かるかなと思いましたが、情報が少なく、それよりはこの表記から Hipolito社の制作であったとほぼ確信出来ました。
タンク裏のナンバー
タンク裏のナンバーは9140とあります。
ペトロマックスの60年代のものは4桁の数字で年代が分かるのですがこれは頭が9で始まるのでそれに該当しません。(4桁中、右から2個目が6●年にあたり、最初の二けたがその年の何週目かを指します。 そうすると、91週目というのは存在しないのです)
ちなみに中国生産は、ここが6桁になります。(geniolも中国での生産があったのか不明ですがペトロマックスの情報を参考にしています)
後で詳しく書きますが、optimus1200Aと全く同じ作りで、1200Aもタンク裏に4桁の数字があります。そのほとんどが93とか94で始まるもので、最初の二けたは年代を表すものだと思われます。 なので、91年のHipolito社製というのが濃厚。
年代は新しいのですが、多分生産数が少ないのではないでしょうか。 滅多に見かけないレア物である事は間違いありません。 ビックリマンが人気が無くなって誰も買わなくなった後半のシールが希少なのと似ていますね。
これは造りがイイとか形が変わっててイイとかそんなんじゃなくて、こんなの見かけた事ないという、マニア受けしそうな一品。
フレームボーイのロゴがナイス
geniolのある時期は、このフレームボーイロゴがカラー(フレーム)についています。 過去のブロガーさん等の情報によるとフレームボーイの時代のものはイイという事でした。
調べたのでついでですが、このロゴは1949年~1955年頃までアメリカの別の会社Sun Flame Appliancesのロゴだったようです。 上手く表現できないんですけど、このロゴの期限?が切れるのが60年頃でそこからこのロゴを引き継ぐなら15年後なんじゃないかというような指摘がありました。 75年以降の可能性が高いよねっていう事です。 実際このロゴでの生産は80年~90年代のような感じですね。
optimus1200Aと構造が全く一緒
さて、特筆すべきはスゥエーデンのOPTIMUS1200Aとパーツが全く一緒だぞ! という発見ですね。
この手のケロシンランタンはだいたい同じではあるのですが、フレームやヘッドなど、形が微妙に違ったり細かいロゴが入っていたり・・と様々な違いがあります。 そもそもoptimus1200Mだけでも、4種類も違いがあるのですから。 >>optims1200M年代別比較
それが、なんとドイツのgeniolD-206とスゥエーデンの1200Aは、ロゴの刻印以外は外観は全く同じなのです。
ベイル(ハンドル)の形から
プレヒートカップの形、ヘッドの形、全て同じ。
という事で、optimsu1200AもHipolito社が作ってたんだろうな~という予測が立つわけです。
外観は というのを強調したのは、optimus1200Aは何故かノズルが350CP用になっていたのですが、geniolは200/250CP仕様のノズルが装着されていました。 ここは違いますね。
なんとなく背景が見えてきましたよね。
クロームの輝きにうっとり
バタフライと並べて思ったのは、クロームの輝きが重厚でカッチョエー!という事ですかね。 何か深みがあるようにも見えるし、単にメッキが薄めで真鍮の金がいい具合に感じるだけなのか・・? どちらにしてもオシャレクロームです。 ちなみに比較用の左のタンクはバタフライですがスチールじゃなくて、真鍮製の方です。
その他のギャラリー
オリジナルのグローブ。 made in west germany表記でgeniolのロゴもあります。
セラミックノズルはgermany表記。 裏には200/250とあります。 1200Aはsweden表記でしかもデカい。
メーターにgeniol表記あり。
昔の物はヴァポライザー等に刻印がありますが、これは見えないところには刻印がありません。90年代のものって感じ。
250cp
ちなみに、空気穴が正面に来るようにセッティングするとgeniolの文字が逆になります。
カッコいい。 点灯させるまで触った印象としては可もなく不可もなくでした。
250cpはマントルは何をつかわれているのでしょうか?
最近手に入れてこちらのサイト非常に重宝しています。