スゥエーデンのRadius119 人気のクックトップ
Radius119クックトップについて
ケロシンランタンの中でも人気ベスト5に入るであろうブツがこのRadius119 クックトップ。
300CPのランタンで、ノズルなどは350CP用の大きさ。 ニップルは独特の形状なのでペトロマックス系の部品で補えないです。 その他、フィラーキャップ等いちいち独特。
これは、購入時に反射ミラーみたいなのが付属していたのでつけてみました。 穴が空いているのですが正しいつけ方が分かりません。 オプションのようで標準では無いです。あまり見かけません。
また、フードがゴールドですが、この部分は熱を多く受けるのでメッキの劣化が早く長年使いこんでから磨くと自然とクロームメッキが剥がれてゴールドトップになっていきます。 リペアパーツでは最初からこの部分やクラックが入りやすいカラー部分がゴールド(真鍮色)で販売されているので、混合の物はよく見かけます。 それはそれで逆に美しいのでアリですよね。
てっぺんが平らでここで調理が出来るから通称クックトップなわけですね。 同じ119でも、トップが玉ねぎタイプ(平らじゃない)のものもあります。赤いのが有名。
radius119の年代や歴史は?
この個体は何年頃の物なのでしょうかね。 シヴィルディフェンスマークがあるから特定できそうな。
フォーラムから抜粋してみました。 ブラウザーの翻訳ボタン押しただけでちゃんと翻訳したわけではありませんが。
あなたがLeiを持っているRadius 119の民間防衛バージョンは1954年からです。民兵防衛のためのすべてのRadius 119は、私が知る限り、精神のアダプターキットと灯油ジェットと針が付属していました。後で2つの軍事radius119クックトップバージョンもあります。彼らはわずかに異なります。
私は、Svea 158ストーブと一緒にRadius 119を使用しようとしていた民間防衛が、WWIIの直後だったので、主に防空/爆弾シェルターで同じ年を送ったと仮定します。初期の目標は防空であった。1954年から1955年までの民間防衛Svea 158には、二重の燃料使用を可能にするための精神アダプターと灯油ジェットと針があります。どちらの商品も同様の方法でブランド化されています。
5リットルの燃料缶は軍事用で、主にストーブや調理器具セットで使用されました。一部の軍用車両にも使用されています。クリスターがそれに属していることを説明するスパウトは、持っていると優れています。
スウェーデンは悪名高いコーヒー酒飲みです。他のホットドリンクと一緒に避難所でコーヒーを暖かく保つことは、119クックトップの主な意図だったはずです。軍は、食糧とコーヒーを守る特別なストーブセットを持っていました。誰かがもっと情報を持っているのだろうか?
http://classicpressurelamps.com/threads/1950-radius-119-civil-defence-version.10153/
それと、クックトップ関係なくRadius119で言えば、
model 119 was made from 1931 to 1961, and although ordinary this one has a bit of age.
http://www.colemancollectorsforum.com/post/1937-radius-119-lantern-7264190
1931年~1961年頃に作られたとの事。
思ってた以上に年代物なのですね。 54年~61年の間のどこかで最終型じゃないから50年代後半てことが予測できます。
大きさの目安としてoptimus200Pと並べてみるとこう。 一回り大きいですね。 タンクの直系が16㎝くらい。
軍用?民間防衛?Civil Defence?
さて、トップが平らなら軍用・玉ねぎタイプが民間用というのが一般的な情報でしたが、今回紹介しているRadius119は写真左で、Civil Defenceの王冠の刻印があります。
これって200Pのあの黄色いシールと同じマークですよね。 これは「民生用」っていう認識があったけど、民間防衛用=戦争による災害備蓄品=戦時中=軍用という解釈なのでしょうか。 戦争が終わってからも作り続けられたレジャー用じゃねぇぞ!マジだぞ!っていう。 ここがよくわかりません。 海外フォーラムでは、Radius119Civil Defenceバージョンですって紹介している人は多いですが。
Radius119のクックの中でもCivil Defenceバージョン(刻印あり)と軍用(刻印なし)があるという解釈かなと思いましたが、いろんな写真を見る限り、多くはこのマークがあるように思います。
・・とりあえず、Civil Defence(シビルディフェンス)バージョンといっておけば間違いですね。
ちなみに、右のはマークの無いスターのマークがあるものですが、こちらの方が最終型で新しいものです。
radius119感想
手にした時の所有感が凄いです。 これは本当に凄い。 フィラーキャップやポンプの部分等、細かい箇所がカッコよすぎる。 タンクがたまたま状態の良い物を手にしたからなのか分かりませんが、汚かったのが磨いたらとんでもなく綺麗になりました。 多くの方がいうようにメッキの質が良いのか、メッキが薄いだけなのか、傷が少ない個体だからか、分かりませんが、とにかく美しい。タンクの形状がprimusのランタンのタンクもそうですが、まん丸じゃなくて平べったい方が好きなのでスゥエーデンって感じなんですよね。 Hasagやペトロマックスは球体美で無骨なイメージ。
これが人気の理由が手にすると分かりました。
クックの機能は?
ちなみに、人気の理由がキャンプなどで熱を利用できそうだからって事だと思いますが、水が沸騰するには時間がかかる(青い炎を直接当てるバーナーと比較すれば温度が低いのは一目瞭然)し、ブツがブツだけに汁や水がこぼれないかめちゃめちゃ気を使いますし、流石にクッキングはないだろうという感じ。 ただ、寒い夜にマグカップ(シェラカップ)の保温に役立てると、その光も相まってなんだかグッときそうですね。
メンテナンス
バラすとこんな感じ。 NRVは他のと同じで、ヴァポライザーは窪みがあるoptimus200や300の初期型と同様。 ただニップルが小さいのでネジ穴も小さく、流用は出来ませんね。 中のコンダクターロッド?的な奴はHasag351と共通という事で販売されていました。 造りもドイツのHasag351Lと似ています。 グローブのサイズは120mm×122mmでHasag351等、わりとよくあるサイズです。
旧式はここが14のレンチですよね。 80年代~ここが15になる。
プチ情報ですが、このカラーの部分がクラックが入っていないものは一般的には稀なのだそうです。 後期はクラック防止の為、この穴の下の部分が半円空いています。 空いていないのが初期型。
ここも14。 Hasag351L等と同様、フレームを外すのが面倒なやつ。 プレヒートカップも凄く面倒
プレヒートカップはこのように爪で引っ掛けるわけですが、金属で柔らかいからいいでしょってな感じでグイッとやるだけなのです。 だから中古だとこの爪が折れてるものが多い。慎重に・慎重に扱います。
ニップルがいつものペトロマックス系のそれじゃない。 今でも119用のニップルはかろうじて販売されているのでセーフですが。 レンチは6とかかな?(8以下が無くて試せてない)
トップ部分はこのようになっております。
右下に凸凹ってなってるの分かりますかね。 ノズルは安いペトロマックスやバタフライの350cpのでも合うのかな。直径は同じですが。
グローブのオリジナルは
これがオーソドックスなRadius119のオリジナルグラスかと思われます。 いつものスコット的な名前のドイツ製のやつじゃなくて、NIFE社のMade in swedenのグラス。 後期はRADIUS LTD の下にIMPORTって書いてあるやつをよく見かけますね。
点灯とまとめ
拍子抜けするくらいあっさり点灯したので、「やっぱええわ~最高~!」ってなりましたが、年代物なので、状態によりけりですよね。 これは反射板を付けずに点灯させた時ので、
改めて反射板を装着して点灯させてみました。 久しぶりの点灯も順調です。 眩しい光を片側に集めます。
ケロ沼にハマった方はきっと手にする事になると思います。 そして、その選択は間違いじゃなかったと思うでしょう。
コチラで購入できます。
Radius119 クックトップ ¥ 72,000
Thanks, great article.