オプティマス930 350CP(クロームメッキ)のご紹介
optimus930はスゥエーデンのケロシンランタン。 よく見かけるのは300CPと刻印されたものですが、こちらは350CPという刻印がされています。
オプティマス930って割と新しい、70~80年代の物かと思ったら、この350CPバージョンは、1954年から1957年の製造なんですって。 そもそも54年から生産されていたのかというのがなかなかですね。
optimus930の300CPの概要はこちらの記事に記載したので300CPとの違いを特に紹介していきます。
そもそも300CPよりも明るいの?
CPってのはキャンドルパワーだから、350CPの方が同じ姿でパワーがあると思うのが普通ですが、ニップルは200CP用のがついていたり、ノズルも200/250CP用の大きさの物・ヴァポライザーの大きさ(長さ)やタンク等は同じなので、「同じ」とみてよいでしょう。 新しく交換した時は250CP用の物にすると上手く点灯しました。 1200や200と同等です。
タンクに350CPの刻印
分かりやすいのはこれ。 350CPと刻印されています。
オークション等でよくわからずに出品している方はこの部分が写真で光っていて見えなかったりします。 これ以外でも見分ける方法・違いがあります。
カラーの穴が違う
カラーというのはフレームを支える部分の輪っかの事ですが、これ縦穴が並んでるの分かりますよね。
これ、違いますよね。思い出せますか?
300CPはこう。 横穴なのです。
遠目や写真で分かりやすく、ここを見てピンと来たら一丁前ですね。
プレヒートカップの形状
そして、プレヒートカップの形状が楕円形特殊な形になっていてこれがまたイカすのです。
これもフレームに接着されています。
300CPのはこうでしたよね。
ちなみに冒頭のこの写真、よく見るとプレヒートカップの形状が違うぞと思うかもしれませんが、これはオプティマス200と同じ形状の物がついています。 購入時からこれで、単に接着されていたプレヒートカップが外れて代用しているのだろうとは思いますが、フレームに接着の跡が無いので最初からこれの可能性もあります。 他の方の写真でも350CPでは見た事があります。 後にも書きますが、350CP時代の後期はいろんなパーツがミックスされているので不明点は多いのです。
つまみ(バルブホイール)の違い
左が350CPで右が300CP。 左の方が大きいですね。 これは200Pや初期1200についているのと同じ物が使われています。 この大きいバルブホイールは1975年以降の製造との事で、350CPの製造年が1954年~1957年なら、最終年の57年生まれという事が推測されます。
これはまた違うバルブホイールがついていて、これはradiusやoptimus等の古いスゥエーデンのランタンに付いている物なんですよね。 最初からこれだったのか、付け替えたのかは謎ですが、350CPのパーツの気まぐれ度からすると、この時はこれっていうような気もしますね。 その他だと、えんじ色で似てるけど内側が窪んでるやつをよく見かけます。
フレームとインナーチムニーの形状
基本的に、350CPはインナーチムニー(上の部分)が外れずフレームと一体型になっているので取り外しにくいです。 新しい300CPでは改良されて上の部分がパコっと外れるわけですね。
インナーチムニーもなんとなく違います。
後は、プレヒート用のアルコールの注入口が左右逆になっています。
ちなみに、手にした事がないので写真無いですが、この写真で円形に穴が並んでいるのがわかりますよね。 1954年の初期中の初期は、穴が外側にもあって「沢山穴が空いてるやつ」というのが一番初期のレア物という事になります。
300CPとのミックス
タンクには350CPと書いてあるけどカラーは普通のやつとか、300CPへ移行していくにあたり、色んなミックスが存在します。
ちなみに350CPのミックスのインナーチムニーで、こんな珍しいタイプのがありました。 350CPのは上部が外れないけど、これは外れる。 だけど300CPのとも違う。 ニップルの奥に調整する部分があります。
グラスについてのあれこれ
グラスについてのあれこですが、全然分かりません・・ 中古でしか売っていないのでそもそも付け替えた物なのかどうかも分からないからです。 350CPでフロストガラスは無いとかうんちく言えたら良かったんですけどね。 ただ、ブラス(色)でもカラーが縦穴の350CPバージョンを見た事あってそれはフロストグラスでした。
以上、オプティマス930の350CPの方の紹介でした。
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